2020/07/08 17:46
・陶器を使うときに知っておきたいこと
未使用の器は乾いているため、そのままコーヒーや醤油等を入れるとその色が染みこみます。
ご使用前は米のとぎ汁の中に浸し、弱火で30分くらい煮ていただく事で色の染み込みを防ぐ効果があります。
またこうする事で釉薬に入っている貫入(かんにゅう=細かなヒビ)の間を米の糊成分が埋め、
色素や汚れが付きにくく強度も強くなると言われています。
料理を盛り付ける時には、陶器、特に萩焼や備前焼等は一度水に浸してからお使いいただくと
器の美しさが際立ち料理の見栄えが良くなると共に、器への色素の染み込みを防ぐことができます。
残った料理を器の中にそのままにして保存すると、色や匂い移りの原因となります。
水分を含んだままで棚にしまいっぱなしにしたりすると、カビの原因になることがあります。
萩焼の「七化け」という言葉に表されている様に、貫入に色素が付き器も表情を変えていきます。
経年していく姿も楽しみながらご使用いただけますと幸いです。