2024/01/25 19:39
栃木県の益子町に代々登り窯を構える大誠窯さん。
私の住む町からは車で3〜4時間。
益子に仕入れに行く時にはいつもお天気に恵まれます。
今回も気持ちのいい晴天で、到着すると大誠窯7代目の誠一さんが迎え入れてくれました。
大誠窯さんとは
陶器店を営んでいた祖母の代からの
お付き合いとなります。
工房の隣には登り窯と小さめの薪窯があり
小さな薪窯も手作りされています。
工房に向かうと
いつもどこからか薪の煙が上がり
寒い日にも暖かく迎え入れてくれます。
大誠窯の店内には
堂々とした面持ちの器がずらりと並んでいて
器好きにはたまらない場所です。
益子焼や民藝の器にご興味のある方は
店内の隅々まで目を凝らして
ゆっくりとご覧になることをおすすめします。
また先日、6代目の邦紀さんが引退なさり
今後は7代目の誠一さんが
跡を継がれていくとお話しされていました。
長きに渡りその土地で器を作り
伝統を守りながら前に進んでいくことは
現在の暮らしの中では決して容易なことではないと私は思っています。
脈々と受け継がれてきた作品を手にすること
それは少し「特別なこと」なのかもしれません。
大誠窯さんのマグカップに
温かい飲み物を入れて
両手で包み込むようにしていると
なんだかホッとした気持ちになります。
冬の寒さを感じる中で使う大誠窯さんの器も
心地がよくて好きなんです。
↑ 日当たりの良い高台に住んでいる大誠窯さんのヤギ家族。
私の住まいよりも立地が良くてうらやましい限りです(ヤギの家族が)
訪問した時にちょうど餅米を蒸して
7代目の誠一さんがお餅をついてご馳走してくれました。
つきたてのお餅はとても美味しくて
祖母から続くご縁に忘れられない味となりました。
余談ですが7代目の誠一さんは「臼」がお好きで集めていらっしゃるんだそう。
そんなお話を聞きながら
店内にある木製の大きな丸いテーブルに目を向けて「もしやこれも臼ですか?」とうかがったところ「臼」でした。
かっこいい臼です。
大誠窯さんへ訪問された際は
器と共にかっこいい臼も見つけてみてくださいね。
大誠窯さんの器はこちら